活動内容

2023年10月1日(日)今年度のIDPC活動テーマ”交流”を具現化する各グループ事業第一弾、県南鹿行グループ主催による全会員参加対象の「交流BBQ」が行方市で開催されました。

今回の会場は、歴代会長である藤代さんが所有する古民家。自然に囲まれた趣ある佇まいです。

午前中は、グループリーダーの「aratro(アラトロ)」中鉢さんと、IDPC会長「株式会社ブリッジ」船橋さんのご挨拶からスタート。


BBQに向け、前日に伐採を行ったばかりの青竹をコップ、器、お箸に加工します。


なんといっても注目は「竹飯盒」。太い竹を切り出して穴を開け、お米と水を入れて火にかけ、蒸らし加減を調整しながら炊き上げていきます。


また、古民家の近くにはとても大きな栗の木があり、艶々とした栗をたくさん拾うことができました。
(参加したメンバーのお子さんたちも大喜び!)

お楽しみのBBQでは、お肉に海鮮に野菜にと豪華な食材に加え、竹の香りがふわっと漂うお米の美味しさに感動!その評判は、竹筒いっぱいのご飯があっという間になくなってしまうほど。竹の食器の使い心地もよく、和やかな時間が流れます。

後半はプロジェクターを使用し、県南鹿行グループのメンバー事業紹介が行われました。


トップバッターは「aratro」代表の中鉢さん。「デジタルFABの活用 / 工業デザイン」と題し、ひたちなか市と観光協会が連携して行うお土産品磨き上げ事業『SHIO_KAZE』プロジェクトの一環として行った、軽トラックを活用した移動販売【K-MARKET】のデザイン・設計等を実際の制作図面とともにご紹介いただきました。
こちらは屋外だけではなく、スーパーなどお店の中での販売も想定し床置きにも対応できるように設計されており、プロダクトデザインの仕組みを知ることができました。また3Dプリンターやレーザーカッターを活用することで立体的な造形や説得力のある提案に繋げられており、平面から立体へとデザイン表現の幅が広がっていることを感じられました。

続いて、「TURBAN(ターバン)」代表の岩田さんによる「筑波山とTURBAN / ブランディングと経営」では、2019年の「つくばトレイルガーディアンズ」立ち上げをきっかけとしたフリーペーパーやトレイルマップ制作、筑波山をモチーフとした様々なお土産の販売店「BASE877」の出店秘話なども語っていただきました。岩田さんはご自身も氏子となるなど公私ともに筑波山へ深く関わっており、こうした活動は、2022年度のいばらきデザインセレクションで大賞を受賞した筑波山登山アプリ「Mount Tsukuba」の開発にも繋がっていきました。

現在は、筑波山山頂で戦前から続くお茶屋さん「たがみ」を引き継ぎ、「BASE877」の姉妹店となるコーヒースタンド「877stand」のプレオープンに向けて準備中とのことです。次々に新たな分野へと挑戦していく姿勢にとても刺激を受けました。


最後は、「(株)藤代範雄デザイン事務所」代表の藤代さんによる「デザインの仕事話あれこれ / グラフィックデザイン」。

代表作や世界各国での数々のアート・デザインの授賞式での風景が映像と共に紹介され、子どもたちとのワークショップ、東京ミッドタウンで行われた「こいのぼりコレクション」の様子も映し出されました。また、石岡駅のタイルアートや水戸市内のモニュメントなど県内の様々な場所で作品を見ることができるほか、茨城に縁のある人物をモデルとした映画のアートワーク、「茨城空港」のロゴマークなど、幅広い分野で活動されています。企画・製作をした霞ヶ浦の「七色帆引き船」のポスターは、2016年のリオデジャネイロオリンピック会場に掲示されました。現在は、ガラスを使った新たな表現が評価されています。

「大切なのは、時代の先を行くこと。5年先、10年先にどういうものが必要になってくるか。誰もやったことがないことを、どんなものでもいいからまずはやってみることが大事なんじゃないか」とお話ししていただきました。

自然の材料を使った創作活動に始まり、茨城県を拠点として活躍されるデザイナーの皆さまのお話を伺うことができ、とても活発な交流の機会となりました。

企画に際しご準備いただいた皆さま、ご参加いただいた皆さまにあらためてお礼を申し上げます。

県南鹿行グループに続き、県央グループ、県北県西グループが皆さまとの”交流”を深めるイベントを計画中です。
各グループの企画の詳細につきましては、IDPCのメールマガジン等でもお知らせいたしますので、続報をお楽しみにお待ちください!
まだ会員でないデザイン関係の皆さん!勿体ない!早く仲間になって、楽しく茨城を盛り上げちゃいましょう!