【開催報告】2月14日開催:IDPC企画講演会「フォントの声色 フォントデザインの現場」(講師:モリサワ)
2月14日(金)、水戸市国際交流センターにてIDPCつくば中心エリアグループ企画講演会「フォントの声色 フォントデザインの現場」を開催しました。
当日は国内最大のフォントメーカー・株式会社モリサワ様を講師にお迎えし、オンライン参加も含め多数の方々にご参加いただきました。
司会/島田 健平会員
主催者代表挨拶/岩間 琢哉副会長
趣旨説明/中鉢 耕平グループリーダー
フォントが持つ「声色」とは?
講演では、モリサワ様とフォントの歴史や、身近にあるフォントが私たちに与える印象や役割についてのお話がありました。
- 「丸みを帯びたフォントはやさしい印象を与える」
- 「力強いラインのフォントは信頼感や堅実さを感じさせる」
- 「読みやすさや使いやすさを最優先したフォントの設計」
など、具体的な事例を通して“フォントの声色”をどのように使い分けるかを学ぶことができました。
講師/株式会社モリサワ 千駄 榛菜様
デジタルフォントの作り方
続いて、デジタルフォントを作る過程についても解説していただきました。
手描きのデザインからベクトルデータ化し、文字ごとの調整や全体バランスを整えるなど、多くの工程を踏んで完成に至ることが紹介されました。
フォントづくりの裏側にある緻密な作業や、文字が持つ空間・比率の大切さを再認識する機会となりました。
オリジナルスタンプを使った名札づくりワークショップ
今回の講演会では、会員のデザイナーが作ったフォントでオリジナルスタンプを作り、その場で名札を作るというミニワークショップも受付にて行われました。
自分だけの文字スタンプで名札を作る体験は、フォントをより身近に感じる良い機会になったようです。
講師の方がスクリーンを使って説明を進める様子や、参加者が真剣に聞き入る姿が印象的でした。
当日はオンライン配信も行い、遠方の方やなかなか会場に足を運べない方にもご参加いただきました。質問やコメントも活発に寄せられ、フォントへの関心の高さを実感できるイベントとなりました。
今回の講演会は、「フォントの声色」をテーマに、普段何気なく使っている文字に秘められたデザインや印象の重要性を再発見する貴重な場となりました。
ご参加いただいた皆さま、そして講師としてご登壇いただいた株式会社モリサワ様、誠にありがとうございました!
今後もIDPCでは、デザインに関わるさまざまなテーマで講演会やワークショップを企画してまいります。ぜひ次回もご期待ください。
ちなみに当日はバレンタインデーということもあり、残念ながら体調不良で欠席された会長から、心のこもったサプライズプレゼントが届きました。
それは、特別に用意されたIDPCオリジナルのチョコレート。会長の温かい気持ちが込められた贈り物に、皆さんも喜びの笑顔を浮かべていました。
写真:鈴木 茂樹(白と水と糸)