[もりのびじゅつかん]フィールドワーク③
12月21日(水)、常総市の「株式会社筑波材木店」にて、[もりのびじゅつかん]のアイディアに繋げる木材ツアーが行われ、取締役の筑波洋海さんのご案内のもと、広い倉庫を周りながら檜や杉、ケヤキなどの豊富な材木を見せていただきました。
今回、参加したのは主にワークショップ班のメンバー。
普段なかなか見ることのできない大きな一枚板や一本柱は迫力があり、加工前の木の姿はとても新鮮に映りました。
また丸太置き場には切り出したばかりの巨大な丸太があり、その大きさに圧倒されました。
優しく木に触れながら、「木は切って加工した後も呼吸をしている。自然のものを人間の世界に連れて来て使わせてもらっているという意識で仕事をしています」と話す筑波さん。なるべくストレスをかけないようにゆっくりと乾燥させる保管方法からも、木に対する愛情と真剣な想いを感じ取れました。
筑波材木店では、木の伐採や販売だけでなく、飲食店や個人へのオーダーメイドの家具・小物の提案・製作も行なっており、現在は製材などの工程で出る端材を家具や小物に加工する取り組みを行なっています。以前は全て捨てられてしまっていた端材を見て「これを何かに利用できないか?」と考え、家具を作ってみたことが始まりだといいます。
また、一般的には節がなく木目が真っ直ぐな木材の方が価値が高いとされているのですが、筑波さんはそれらの節やコブについても木の「個性」や「味」と捉えて活用するご提案をされているそうです。
人と同じように木にも個性があり、発想次第で活かすことができる。これまでの価値観に囚われることなく、新たに木の価値を見出す筑波さんの考え方に刺激を受けました。
木材のことを知るとともに、木の育つ森や林のことを考え、クリエイティブな発想にも繋がる盛りだくさんのツアーとなりました。